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農薬:栽培期間中不使用自然栽培米 南魚沼産コシヒカリ 03.22 超ヒット商品  三洋電機『GOPAN(ゴパン)』を開発した男!

超ヒット商品 三洋電機『GOPAN(ゴパン)』を開発した男!

GOPAN

2011年03月21日(月) 週刊現代

家庭にある生の米でパンが焼ける『GOPAN』。開発したのは炊飯器のエンジニアだった。これまで何度も家電に革命をもたらした男が、その発想法を伝授する。

発売にこぎつけるまで7年

「先に水を入れてしまえば良い、と気づいたのは私が米のことを熟知していたからだと思います。
まず米粉をつくらなければパンをつくれない、と他の開発者は思い込んでいたんでしょう」
 そう『GOPAN』(三洋電機)の開発エピソードを語る下澤理如氏(63歳)は、〝米炊きおじさん〟の愛称で知られる、炊飯器の天才エンジニアだ。昨年10月、会社を離れる寸前に開発したこの『GOPAN』が、三洋電機への最高の置き土産となりそうだ。
 どの家庭にもある生の米から、全自動でパンが作れる、世界初の〝ライスブレッドクッカー〟『GOPAN』は、あまりの売れ行きに生産が追いつかず、いまや予約受付さえ中止しているという。
 「'10年の10月から予約を開始したんですが、11月11日の発売日には初回出荷分が予約で一杯になってしまって。発売すると、わずか2週間で半期の生産目標5万8000台分の予約が入ってしまいました。現在は春に予定している販売再開に向け、急ピッチで増産態勢を整えているところです」(三洋電機広報部)
 家庭でパンをつくるホームベーカリー市場全体で年間45万台というから、この予約台数は驚異的だ。
 なぜここまでのヒットになったのか。家電コーディネーターの戸井田園子氏はこう説明する。
 「はじめて見たとき、これは売れる、と直感しました。普通ホームベーカリーは2万~3万円台の価格帯なのですが、『GOPAN』は実売価格で約5万円。正直言って安くはありません。
 優れているのは、家庭にある米でできることと、そして一般的なパン焼き器と同様に小麦でもパンが焼けるところです。
 今の消費者はなにより損を嫌います。だからもし米パンが気に入らなくても普通のパン焼き器として使える、という点が響いたのではないでしょうか」
 こんな革命的家電『GOPAN』も、誕生まで一筋縄では行かなかった。
 「まず米粉からパンをつくる商品をつくりました。でも当時はそもそも米粉が手に入れにくい上、価格も小麦粉の約3倍と高いので、小麦アレルギーの方以外にあまりニーズがありませんでした」(前出・広報部)
 プロジェクトをスタートさせたのは'03年。だが製品が発売に至ったのは'10年。実に7年もの間、開発は難航を極め、一時は中止も検討された。

 この状況を打破したのは、『GOPAN』開発チームではなく、当時そのとなりの部隊にいた下澤氏だった。
 下澤氏は'75年から、30年以上にわたって炊飯器の開発にかかわってきた。'92年に世界初の圧力式炊飯器を、'02年に革命的ヒット商品「おどり炊き」シリーズを開発。日本の炊飯器史を何度も塗り替えてきた、いわば「お米の神様」のような人物だ。
 会議で同席する『GOPAN』開発チームの苦境は下澤氏も把握していた。
 「『GOPAN』開発で最も苦労していたのは米を粉にする過程でした。
 米を細かくするには、ミルの隙間を狭くしなくてはいけない。でも、そこを詰めると、摩擦で熱が発生してしまうんです。米というのは熱が入ると、粉ではなく糊になってしまう。そうなると、もうどうやってもパンにはなりません。
 さらにネックだったのは米の硬さです。米は想像するよりずっと硬いため、なかなかうまく砕けなかったんです。ミルに使う刃に様々な材質を試しましたが、失敗続きで、全然パンにするところまでいかなかった。
 でも一度だけ、うまくパンの形までたどりついたことがありました。セラミックの刃で試したときです。ついに成功した、と思って試食してみると、なんだかジャリジャリする。調べるとセラミックの刃が細かく砕けてパンに入っていました。当然失敗です。米から米粉をつくる、なんて一見簡単に思えますが、全然前に進まなかった。
 普通、米粉をつくるには、ワンルームアパート1部屋分くらい大型の、1億円近くする機械が必要になるので、当たり前といえば当たり前です」(下澤氏)

順番をひっくり返してみた
 となりの『GOPAN』開発が暗礁に乗り上げている'07年の10月、下澤氏は定年を迎えた。再雇用で嘱託になったことを機に、できた時間で『GOPAN』について本格的に考え始めた。
 「ひらめいたのは'08年になってからです。考えていたのは米粉業者のことでした。実は米って、業者で米粉にしてもらうと、かなり減ってしまうんです。100㎏の米を送ったら、だいたい90㎏になって返ってくる。残りの10㎏は細かくなりすぎてどこかへ飛んでいってしまうんです。米粉は高価ですし、おそらくその飛んでしまった部分が一番細かく砕けているはずですから、それがもったいないな、と思っていたんです。
 だから、順番を変えて、粉にする前に水を先に入れてみたらどうか、と思いつきました。
 水の中で米を砕けば、粉は飛んでいかない。そしてなにより、米は水に浸けておくと、指でつまんで粉々に潰せるくらい脆くなる。私は炊飯器開発の経験から、そういう米の性質を熟知していました。
 私は以前、電子オーブンをつくって、パンを焼いていたことがありました。製麺機をつくって水と粉を扱ったこともありました。『GOPAN』にはそういう経験が全部生きた。無駄なものは一つもなかったんだ、と思いました」(下澤氏)

  実際に自宅で試してみると、大当たりだった。あとは米と水の割合の調整で、ひたすら実験を繰り返した。次第に実験機材は増えて、最終的には、ミルが4台、ホームベーカリーは8台にもなった。探求の結果、米がペースト状になる割合で配合したらうまくいく、ということがわかった。
 こうしたデータをもって、下澤氏は『GOPAN』開発チームにプレゼン。製品化に至った。その後の売れ行きは前述のとおりだ。

缶ビールを見て閃いた
 下澤氏は、こうした発想をどこから得るのか。
「私は徹底した現場主義者です。すぐどこかへ出かけてしまうので、ほとんど会社にはいなかったくらい。
アイデアを探すときには、銀座に行きます。他の開発者は秋葉原の電気街に行って他社製品を見たりすると聞きますが、あそこには過去の商品しかない。新しい発想というのは全く別のところにある。銀座にはいろんな新しいものが入ってくるので面白い」(下澤氏)
 炊飯器の開発ストーリーもこの発想法を物語る。
 下澤氏が炊飯器を開発する上で目標としたのは徹頭徹尾、かまどで炊いた米だった。下澤氏は他社製品には目もくれず、ひたすらかまどをライバルとして研究し続け、ついには工場の敷地に小屋を建て、かまどをつくってしまった。
「かまどで炊いたらどんなめしが炊けるかは、かまどで炊いてみなければわからない。それがおいしかったら、今度はその味をどう取り込むか、考えるんです。
私は凝り性で、ハマったらとことん調べないと気が済まない。紅茶、スコッチ、日本酒なんかは、採点して記録をつけてます。
当然、米も研究して、世界中の米を食べ尽くしました。実は米もブレンドした方がおいしいんです。うどんも粉を混ぜた方が食感がいいでしょう。米もそうなんです。大雑把に言うと、太平洋側の米と日本海側の米を混ぜるとおいしい。騙されたと思って一度やってみてください」(下澤氏)
 '92年、下澤氏は「圧力釜」という画期的発明をした。炊飯中に圧力をかけ沸点を上げることで、より高温での炊飯が可能になる。現在国内の炊飯器メーカー8社のうち、5社が圧力方式を採用している。それでも下澤氏は満足しなかった。
「炊飯器で米を炊くと、中央の部分がへこむでしょう。あれは釜から遠い中心部は火の通りが悪くて、米が膨らみきっていないからなんです。かといって周縁部は逆に膨らみすぎていておいしくない。一番おいしいのは釜から何cm、という研究をしていた方もいたくらいです。全体をうまく炊くには、炊飯中にもっと米をかき混ぜる必要がありました」(下澤氏)
 代表作〝おどり炊き〟の完成に至るヒントはやはり日常の現場にあった。
「ショットバーで仲間が飲んでいた『ドラフトギネス』という缶ビールを見た時です。この中には、きめ細かい泡をつくるために、直径3cmくらいのプラスチックのボールが入っているんです。缶を開けた瞬間、内部圧力が急激に下がって、玉が缶内を駆けまわる。それが細かい泡を生むんです。
これを炊飯器に応用できないか、と考えました。そして加圧と減圧を繰り返すことで、爆発的な沸騰を起こして、米を踊らせるようにして炊き上げる〝おどり炊き〟に辿り着きました」(下澤氏)
 '02年、〝おどり炊き〟を発売すると、それまで5万台にすぎなかった三洋電機の炊飯器売り上げが、2年で5倍の25万台まで急伸。ずっと赤字続きだった炊飯器部門が、一気に黒字化してしまった。
 三洋電機を離れたいま、下澤氏は悠々自適の生活を送っている。現在の目標を尋ねると、
「『GOPAN』がもう売れなくなるような家電ができたらいいなあ、と思っています」
 と目を輝かせて語った。
 開発者の探求に、ゴールはないようだ。

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